泊まり込みで〝麹守(こうじもり)〟。野良の味噌づくり

こんにちは。engawaブログ担当の鹿島香子です。

さて、当ブログでもたびたびご紹介している『野良の暮らし~田畑の仕事×自作の大豆と米を使った味噌作り~』。
engawaの畑スペースにて、お米や野菜を自然栽培しながら
野良しごとを皆で楽しむ、年間を通じたプロジェクトです。
以前からengawaと縁のあったリエさん、マヨさんをリーダーとして
昨年の3月にスタートしました。

その、副題に上るほどの最重要テーマ(゚Д゚)クワッ!!!
『味噌づくり』が
このほど、engawaでの3泊4日の『麹守(こうじもり)合宿』を含めて
開催されました。

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お正月が、明けたのか?まだなのか?( ゚д゚)ドッチ?
微妙に見解の分かれる1月7日。合宿初日です。

まず、野良の田んぼで収穫した、20キロ(!)ものお米を蒸しあげます。
冷ましてから、『麹(こうじ)菌』をまき
それを丈夫な帆布にくるみ
帆布ごと、巨大な木樽へ ドーン╰( ͡° ͜ʖ ͡°)╮-。・*・:≡エイヤー

更に、この木樽を…
…どうすると思いますか?q_(・∀・)ファイナルアンサー??

答えは、「掘り炬燵で温める」でした!
保温することで、麹菌の発芽・成長を促すためです。
麹菌が活発になる、37~40度くらいの温度を
二昼夜(一般的なめやす)にわたり保てるよう、見守ります。

途中、取り出して広げ、かたまりつつある部分をほぐしたり
温度が高くなり過ぎたら、木樽からまた取り出して冷ましたり…。


熱過ぎると、麹菌が死滅してしまうのです。
ちなみに、温度計を差し、42度を超えるとアラームが鳴るように設定していたところ
3日目の未明、午前4時に鳴り響いたそう!ヒイイィィィィ
もはや赤子並みの、手のかかりようですね…!ヒイイィィィィ

こうして麹の発育を見守りつつ、野良メンバーで毎度の食事を手作りし、楽しんだようです^^



そしていよいよ、最終日の月曜日。
野良で収穫した14キロ分(!)の大豆を、巨大羽釜で茹で

茹で上がった大豆と、塩を混ぜ込んでおいた出来立ての麹を、もみもみ。
キッズ部隊も大活躍!

出来上がった味噌は、各自持ち帰りとしました。
麹の割合が多めなので、甘めの味噌に仕上がる予想です^^

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わたしは、野良メンバーではありませんが(自称は準レギュラー)
畑スペースの一角を借りていることもあり、
1年近く、野良の活動の様子をちょくちょく見させてもらってきました。ジー(´◉ ω ◉`)

リーダーのリエさん、マヨさんは、朝9時くらいにはもう畑にいることが多いけれど
ほかのメンバーたちは、思い思いの時間にやってきて
ごく自然に、その日の野良の輪に加わります。
活動日は月または金曜日ですが、いずれも参加の可否はもちろん自由なので
メンバーの多い日もあれば、少人数の日もあります。

小屋からはよく、笑い声が聞こえてきて
ふと見やると、皆さん、いつも笑顔。
そんな光景を遠巻きに見ながら ジー(´◉ ω ◉`)
「野良の時間は、ゆっくり流れているなあ…」と感じていました。

リエさんとマヨさんは、以前からengawaの畑スペースを借りていました。
野良を始める前、ここで採れた大豆を使い、2人で味噌をつくったそう。
「お米と、味噌などの調味料、梅干し。それさえ作れたら、とりあえず生きていける!
こう思えるようになってから、(物欲などを)いろいろと手放せた気がする」(マヨさん)。

そんな風に、自然の営みに寄り添いつつ
自分たちの手で、必要な食べものをつくり出す時間を
〝仲間たち〟と共有できたら。
そんな思いで、『野良の暮らし』を始めたと言います。

「〝先生〟になるつもりはなくて、ただ(自分たちがやってきたことを)シェアしたい、という気持ちだけだった」と振り返る、リエさんとマヨさん。
たくさんの子どもたちも参加していながら
上も下もなく、フラットで穏やかな野良の雰囲気は
2人がリーダーだからこそ、醸し出されているんだなあと思います。

3月から始まる第二期の活動も、準レギュラーとして楽しみです!