寺家の恵み、美味しくバリューアップして届けます。《made in 寺家》、2周年!

こんにちは!engawaブログ担当の鹿島香子です。

梨、柿、ゆず…
この秋も寺家では、沢山の恵みが実りました。
里のengawaの地産地消ブランド、made in 寺家の秋のラインナップも出揃っています!
2021年初頭に本格スタートし、もう2周年を迎えました《made in 寺家》。
加工を担当している山田有香さんに、各商品にまつわるエピソードを教えてもらいました。

柚子ジャム
「焦げ付かないよう、鍋でひたすら混ぜ続けて作ります!柚子を収穫する時は、トゲがダウンに刺さって大変だった…」

玉ねぎジャム
「廃棄寸前だった玉ねぎについて、農家さんから『何かつくれないか』と相談されたことが始まり。これも、鍋で5時間くらい煮詰めてジャムにしています」

穂紫蘇の梅酢漬け
「畑のオーナーさんから、捨ててしまうところだった穂紫蘇をどっさり頂きました。カナさんのお弁当(@obentokana)でも使ってもらっていますよ!」

トマトソース
「廃棄寸前だった完熟トマトを農家さんから50kgいただいて、『さてどうする!?』と。(笑)限定50本で販売しましたが、ありがたいことに完売しています」

市場に卸せない野菜や果物

里山をバックに、田んぼや畑が広がる寺家。
柚子や梨、柿などが毎年豊かに実ります。
でも、

  • 「キズがある」「サイズが小さい」といった理由で市場に卸せない
  • 収穫量が多く市場に卸しきれず、廃棄せざるを得ない

ケースが、実は少なくありません。
たくさんの柚子の実が熟して落ちたまま、辺り一面を黄色く染める……
そんな光景も見られます。

「…もったいない!
野菜や果物たちを捨てずに、バリューアップして活かすことはできないか??」

そう考え、engawaでは7年ほど前から、こうした農作物を使って加工品をつくることに。
当初は、収穫した唐辛子でチリソースを作るのみでしたが
たくさんの人に味わってもらうことで、「寺家の地域ブランドに育てたい」という思いが募り、2年前に《made in 寺家》を発足。
有香さんをメンバーに迎え、ボランティアの皆さんにも支えられて、加工・販売を本格スタートさせました。

「梨の肉だれ」誕生秘(?)話

《made in 寺家》の加工品の多くは、レシピを考えるところから始まります。
更には、考案したレシピを形にできても、必ずしも商品として定着するわけではありません。

例えば、梨。
当初はこれでコンポートを作ってみたものの、食感や風味などの面で、工夫が必要だと感じられたといいます。
そこで別の加工品を再び模索し、出てきたアイデアが、梨の甘さを生かした『肉ダレ』。
味付けや素材の配合を変えたものをいくつか試作し、食べ比べた結果、『70%』と梨を贅沢に使った肉ダレが誕生しました。

今では、made in 寺家の人気商品です。

春/夏の商品、充実させたい!

《made in 寺家》の当面の目標は

  • 商品の生産量を増やせるよう、もっと大きな工房を構える。
  • 素材を提供してくれる農家さんや、商品を置いてもらう店舗の数を増やす。
  • 春/夏向けの商品を充実させる。

…とのこと。
これからも、トライアンドエラーの精神とユニークな発想で
寺家の恵みを美味しさに変えて届けてくれそうです!