engawa母屋に突如現れた「部屋」の正体。150kgの麹を仕込む!

こんにちは!engawaブログ担当の鹿島香子です。

今回は当ブログ恒例の、「ある日engawaに来てみたら」シリーズをお送りします。

なんだこれは…。つд⊂)ゴシゴシ( ゚д゚)??

「ある日engawaに来てみたら」、不思議な物体が鎮座していた…という例はもはや日常なので、滅多なことではもう驚きませんが
さすがにこれは、でかい。笑
もはや家じゃん!!( ゚д゚)スモールハウス!!

引っ張っても仕方ないので、正解を言いますと
こちらは「麹室(こうじむろ)」。ドーン 
文字通り、麹づくり専用の空間です。


野良の暮らしを中心として、味噌を大量に仕込むのが、engawaの冬の風物詩。
昨冬は掘り炬燵で蒸し米を温め、合宿形式で麹の出来上がりを待ちましたが
今季からは麹室がその役割を担います。

四季に寄り添い、昔ながらの手仕事を大切にしているengawaでは
暮らしに必要なあれこれを手作りすることが多く、この麹室も例にもれません。
スギ板を使った、お手製です!
調湿機能に優れた無垢材の板が、麹作りに最適な温度と湿度を保つのを助けてくれます。

この中板一枚一枚に、種麹をまんべんなく振りかけた蒸し米を広げて
二昼夜、室の中で保温。
三日目、麹の完成!!ワーε٩( >∀< )۶зヾ【喜・∀・】ノ━ィ!!



……こう書くと、放ったらかしておけば麹が出来上がるように思えますが……

engawaに鳴り響くアラーム音…一体なにが!?

「ピピピピピピピピピピピ」
日中、engawa母屋に謎のアラームが響き渡りました。

「42度超えた!!!」

熱に弱い麹菌。
麹室の室内が温かくなり過ぎてしまうと、麹菌の一部が死滅してしまうため
42度に達した時点でアラーム音が鳴るように設定してあるのです。

アラームを受けて、熱冷まし大作戦が始動!!
中板ごと蒸し米を取り出し、机などの上に移動させ、手でほぐして全体を撹拌していきます。
作業は、その場に居合わせたメンバーの手で!

わたしも参戦しました(´・ω・)キリッ

「ピピピピピ…」

キタ━━━ヽ(□゚ )人(゚□゚)人( ゚□)ノ━━━!!

。。。φ(゚д゚)。。。(φ(。_。;)φ))。φ(゚д゚)。(φ(。_。;)φ))。。。φ(゚д゚) ←撹拌中
中板全体から漂ってくる、麹特有の甘い香り。
米の塊をほぐしていくと、その香りが更にふわっと広がります。。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ホワホワホワ〜〜



と、ここで不意に質問されました。
「昨日、納豆食べた?」
え?納豆?どうだったかな……忘れたよ。
ちなみに私はヒキワリ派。

……違いました。納豆トーク開始の合図ではありませんでした。Ω\ζ°)チーン
納豆菌は、生命力・繁殖力が非常に強いことで知られています。
前日の夕飯で納豆をいただくと、たとえその後にお風呂にも入ったとしても納豆菌が体に付着している場合があるのだとか( ゚д゚)エェッ
それくらい強力な菌なのです。
そして、そんな強力な納豆菌が麹をつくる時に混じってしまうと、麹菌の繁殖が妨げられる可能性がある…。
それを踏まえての質問でした。菌の世界は奥が深い…!!



さて、始めの頃は慣れなかったアラーム音も、そのうちengawaの日常のBGMとして定着。笑
味噌の仕込みに向けて、150kg分の麹づくりも佳境を迎えています。

さあ、今日もengawaで、麹の出来上がりを楽しみに熱冷ましに勤しむとしましょう!!←仕事しろ