February 2026



  • engawaに旅人がやってきた!17歳の莉生さんにインタビュー

    engawaに旅人がやってきた!17歳の莉生さんにインタビュー

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    2月上旬、ウーフ(WWOOF)(※)を通じてengawaに12日間滞在していた、17歳の旅人・莉生(りお)さん。鶏小屋づくりなどを、お手伝いしてくれたほか担当してくれた恵季ランチでは、得意のメキシコ料理を振る舞い限定10食分が完売! engawaについて、「『生きる』ことや『暮らし』の中に仕事が位置づけられている」場所だと話してくれた莉生さんに旅を始めたきっかけやengawaでの経験、これからどんな生き方をしていきたい?等々お話をうかがいました。 ※WWOOF(ウーフ):有機農家などを営むホストと、食事・宿泊場所の提供を受ける代わりに労働力等を提供するウーファー(手伝うひと)とをマッチングするシステム。金銭のやり取りなしで、互いに交流や体験などの価値を共有する。 ****** ——17歳!ということは、高校生ですか? (莉生さん)「中2の頃に、「高校には行かない」と決めて実際に受験しなかったので、高校生ではないです。 ——「高校には行かない」と、当時決意したのはなぜ? (莉生さん)「中学生の時、ずっとモヤモヤしていたんです。 『“いい大学”を卒業して、“いい会社”に就職することが“いい人生”』だとする風潮が、当たり前のように社会にある気がして。それに対して、『嫌だなぁ』という感覚をずっと持っていました」 「中学の担任の先生から受けた影響も、大きかったです。若い頃に海外でボランティア活動を経験されて、将来は『カンボジアの子どもたちのために、学校をつくる』という夢を持っている方。『大切なことは、教科書に載っていることばかりじゃない』と教えてくれて、その言葉も自分の選択を後押ししてくれました」 ——そして実際に、決意を実行に移したわけですね! (莉生さん)「はい。ただ、中学を卒業した直後はすごく悩みました。自分としてはポジティブな動機で選んだ道だけど、周りに同じような境遇の子はいなかったし…。 もともと料理や手仕事、ものづくりが大好きなので、それをやっていきたい思いはありつつ、自由だからこそ、具体的に何から始めたらいいのかわからなかったです」 「中学の頃に始めた、農家さんでのお手伝いを続けたり、子ども食堂で料理を担当したりしていました。それでも時間はたくさんあって、『地元に閉じこもっていたくない。新しい世界に行ってみたい!』とうずうずしていました」 ——それで、ウーファーとして旅を始めた? (莉生さん)「そうですね。直接的なきっかけは、わたしと同じように、高校に行っていない同世代の女の子と偶然、知り合ったことでした」 「ダンスが得意な、海外を旅している子なのだけど、初めてお話しした時、彼女は自分が高校に通っていないことを口にしなかったんです。 わたしはそれまで、高校に進学していないことを、誰に対しても自分から話していました。話の流れでそのことが知られ、ガッカリされるのが嫌だったから。 自分で選んだ道なのに、コンプレックスを感じている自分がいました。         でも彼女は、高校に行っていないことを、『特に知らせる必要がない』と判断したから、自己紹介で言わなかった。堂々と生きていて、とてもかっこいいと思いました」 「同時に、わたしも何だか自信が湧いてきて! 彼女がウーファーとして旅をしていると知り、『わたしもやってみよう。自分の生き方をしよう!』と、ちょうど1年前の春に踏み出しました」 ——すごい!行動力に火がついたんですね! (莉生さん)「ただ、いきなり遠方に行くのはちょっと…(笑)となり、まず地元と同じ県内のブルーベリー農園さんに3泊4日、滞在させてもらいました」 ——初ウーフはどうでしたか? (莉生さん)「楽しかったです!ずっと雨だったから、作業としては道具のサビ取りとか…。でも作業云々より、ホストの家族に小中学生の子どもたちがいて、弟・妹みたいに接することができて。このホスト家族には、これまでにもう3回もウーファーとして滞在させてもらっています。“第二の家族”と呼べる存在です」 ——初めての旅で、そんな関係が築けるなんて、すごいですね。その後はどこへ? (莉生さん)「去年の夏には、長野の2か所の受け入れ先で、ウーフを通じて滞在しました。それからは実家と旅先を行き来する形で、滋賀・京都・広島・岡山へ」 「同い年の子がホスト家族にいて、政治談義で盛り上がったり、ホスト家族に姉の知り合いが偶然いたり…。始めは『地元の外に出たい!』が旅の動機だったけれど、だんだん『人との出会いが面白いな』と思うようになりました」 ——そして今年2月、engawaにウーファーとしてやってきたんですね。engawaではどんな経験をしましたか? (莉生さん)「engawaに興味を持ったきっかけは、ホストの紹介文に、季節の手仕事のことが書かれていたから。実際、鶏小屋づくりの手伝いや、made in 寺家の柚子胡椒の瓶詰め、納豆づくりなどをやりました。 恵季ランチを1日担当させてもらうこともできました!」 ——他の旅先と、engawaとの違いはなにか感じましたか? (莉生さん)「engawaならではだな、と感じたのは、いい意味での“ゆるさ”です。どの滞在先も、厳しくはないけれど、大体1日の予定が大まかに決まっています。でもengawaでは、朝食の時間以外は特に何も決まっていなくて。『ランプを取り付ける』とか、『近所の解体現場から古道具を譲り受けて運ぶ』とか、アレックスの思いつき(笑)で、細々したことをたくさんやらせてもらいました。 これまでの滞在期間で最長だったけれど、リラックスして楽しめました」 「いろんなひとと出会えたのも、とっても面白かったです。ウーフのホストの多くはご家族だから、そこから出会いが広がることはあまりないのだけど、engawaは日常的にいろいろなひとが出入りしているので。そして、皆さんが“やりたいこと”をやって生きている姿に惹かれました」 ——これから、どんなふうに生きていきたいと考えていますか? (莉生さん)「手仕事や料理など、好きなこと、やりたいことをメインにして生きていきたいです。こう言うと『世の中、そんなに甘くない』と思われる方もいるかもしれないけれど、でもわたしの周りには、そういう人しかいないんです。好きなこと、やりたいことを楽しみ、それで不思議と暮らしが成り立っている人が多い」 「“余白”のある生き方も、していきたい。『働いて、お金を稼ぐために生きる』より、『生きる』ことや『暮らし』の中に仕事が位置づけられている…そんな生き方です。engawaが、まさにそんな場所ですよね。すごく素敵です」 「もちろんこの先、何かしら失敗もするだろうけれど、すべて経験になるはず。『どうなっても、何とかなる』と思っています」 ****** 『engawaに、また必ず来ます!』と言ってくれた莉生さん。 この春には、単身で初の海外旅に出る予定だそう。 社会に対する違和感や、「やってみよう!」という気持ち。そういう自分の素直な心を大切にしながら、軽やかに挑戦していく姿勢と経験を積み重ねて、さらに夢を膨らませていく姿が、とても素敵だなと思いました! またengawaに来て、旅の土産話を聞かせてくれる日を、今から楽しみにしています!

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