2月上旬、ウーフ(WWOOF)(※)を通じてengawaに12日間滞在していた、17歳の旅人・莉生(りお)さん。
鶏小屋づくりなどを、お手伝いしてくれたほか
担当してくれた恵季ランチでは、得意のメキシコ料理を振る舞い
限定10食分が完売!

engawaについて、「『生きる』ことや『暮らし』の中に仕事が位置づけられている」場所だと話してくれた莉生さんに
旅を始めたきっかけやengawaでの経験、これからどんな生き方をしていきたい?等々
お話をうかがいました。
※WWOOF(ウーフ):有機農家などを営むホストと、食事・宿泊場所の提供を受ける代わりに労働力等を提供するウーファー(手伝うひと)とをマッチングするシステム。金銭のやり取りなしで、互いに交流や体験などの価値を共有する。
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——17歳!ということは、高校生ですか?
(莉生さん)「中2の頃に、「高校には行かない」と決めて実際に受験しなかったので、高校生ではないです。
——「高校には行かない」と、当時決意したのはなぜ?
(莉生さん)「中学生の時、ずっとモヤモヤしていたんです。
『“いい大学”を卒業して、“いい会社”に就職することが“いい人生”』だとする風潮が、当たり前のように社会にある気がして。
それに対して、『嫌だなぁ』という感覚をずっと持っていました」
「中学の担任の先生から受けた影響も、大きかったです。
若い頃に海外でボランティア活動を経験されて、将来は『カンボジアの子どもたちのために、学校をつくる』という夢を持っている方。
『大切なことは、教科書に載っていることばかりじゃない』と教えてくれて、その言葉も自分の選択を後押ししてくれました」
——そして実際に、決意を実行に移したわけですね!
(莉生さん)「はい。ただ、中学を卒業した直後はすごく悩みました。
自分としてはポジティブな動機で選んだ道だけど、周りに同じような境遇の子はいなかったし…。
もともと料理や手仕事、ものづくりが大好きなので、それをやっていきたい思いはありつつ、自由だからこそ、具体的に何から始めたらいいのかわからなかったです」
「中学の頃に始めた、農家さんでのお手伝いを続けたり、子ども食堂で料理を担当したりしていました。
それでも時間はたくさんあって、『地元に閉じこもっていたくない。新しい世界に行ってみたい!』とうずうずしていました」
——それで、ウーファーとして旅を始めた?
(莉生さん)「そうですね。直接的なきっかけは、わたしと同じように、高校に行っていない同世代の女の子と偶然、知り合ったことでした」
「ダンスが得意な、海外を旅している子なのだけど、初めてお話しした時、彼女は自分が高校に通っていないことを口にしなかったんです。
わたしはそれまで、高校に進学していないことを、誰に対しても自分から話していました。話の流れでそのことが知られ、ガッカリされるのが嫌だったから。
自分で選んだ道なのに、コンプレックスを感じている自分がいました。
でも彼女は、高校に行っていないことを、『特に知らせる必要がない』と判断したから、自己紹介で言わなかった。
堂々と生きていて、とてもかっこいいと思いました」
「同時に、わたしも何だか自信が湧いてきて!
彼女がウーファーとして旅をしていると知り、『わたしもやってみよう。自分の生き方をしよう!』と、ちょうど1年前の春に踏み出しました」
——すごい!行動力に火がついたんですね!
(莉生さん)「ただ、いきなり遠方に行くのはちょっと…(笑)となり、まず地元と同じ県内のブルーベリー農園さんに3泊4日、滞在させてもらいました」
——初ウーフはどうでしたか?
(莉生さん)「楽しかったです!
ずっと雨だったから、作業としては道具のサビ取りとか…。
でも作業云々より、ホストの家族に小中学生の子どもたちがいて、弟・妹みたいに接することができて。
このホスト家族には、これまでにもう3回もウーファーとして滞在させてもらっています。
“第二の家族”と呼べる存在です」
——初めての旅で、そんな関係が築けるなんて、すごいですね。その後はどこへ?
(莉生さん)「去年の夏には、長野の2か所の受け入れ先で、ウーフを通じて滞在しました。
それからは実家と旅先を行き来する形で、滋賀・京都・広島・岡山へ」
「同い年の子がホスト家族にいて、政治談義で盛り上がったり、ホスト家族に姉の知り合いが偶然いたり…。
始めは『地元の外に出たい!』が旅の動機だったけれど、だんだん『人との出会いが面白いな』と思うようになりました」
——そして今年2月、engawaにウーファーとしてやってきたんですね。
engawaではどんな経験をしましたか?
(莉生さん)「engawaに興味を持ったきっかけは、ホストの紹介文に、季節の手仕事のことが書かれていたから。
実際、鶏小屋づくりの手伝いや、made in 寺家の柚子胡椒の瓶詰め、納豆づくりなどをやりました。
恵季ランチを1日担当させてもらうこともできました!」






——他の旅先と、engawaとの違いはなにか感じましたか?
(莉生さん)「engawaならではだな、と感じたのは、いい意味での“ゆるさ”です。
どの滞在先も、厳しくはないけれど、大体1日の予定が大まかに決まっています。
でもengawaでは、朝食の時間以外は特に何も決まっていなくて。
『ランプを取り付ける』とか、『近所の解体現場から古道具を譲り受けて運ぶ』とか、アレックスの思いつき(笑)で、細々したことをたくさんやらせてもらいました。
これまでの滞在期間で最長だったけれど、リラックスして楽しめました」
「いろんなひとと出会えたのも、とっても面白かったです。
ウーフのホストの多くはご家族だから、そこから出会いが広がることはあまりないのだけど、engawaは日常的にいろいろなひとが出入りしているので。
そして、皆さんが“やりたいこと”をやって生きている姿に惹かれました」
——これから、どんなふうに生きていきたいと考えていますか?
(莉生さん)「手仕事や料理など、好きなこと、やりたいことをメインにして生きていきたいです。
こう言うと『世の中、そんなに甘くない』と思われる方もいるかもしれないけれど、でもわたしの周りには、そういう人しかいないんです。
好きなこと、やりたいことを楽しみ、それで不思議と暮らしが成り立っている人が多い」
「“余白”のある生き方も、していきたい。
『働いて、お金を稼ぐために生きる』より、『生きる』ことや『暮らし』の中に仕事が位置づけられている…そんな生き方です。
engawaが、まさにそんな場所ですよね。すごく素敵です」
「もちろんこの先、何かしら失敗もするだろうけれど、すべて経験になるはず。
『どうなっても、何とかなる』と思っています」


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『engawaに、また必ず来ます!』と言ってくれた莉生さん。
この春には、単身で初の海外旅に出る予定だそう。
社会に対する違和感や、「やってみよう!」という気持ち。
そういう自分の素直な心を大切にしながら、軽やかに挑戦していく姿勢と
経験を積み重ねて、さらに夢を膨らませていく姿が、とても素敵だなと思いました!
またengawaに来て、旅の土産話を聞かせてくれる日を、今から楽しみにしています!
